日本へ留学希望のインドネシア人インタビュー【キリスト教系大学の卒業生】

日本へ留学を予定しているインドネシア人の学生に、学校を選ぶときの重要な条件などについてインタビューをした第8弾です。前回、前々回にご紹介した高校卒業生のサリーさんと大学卒業生のリズキさんは、いづれも日本語学校卒業後には「大学への進学」を希望していましたが、今回インタビューした女性は、日本語学校卒業後は日本での就職を希望しています。

彼女は、インドネシアのキリスト教系の大学のホスピタリティ経営学部を卒業し、現在日本語学校への留学に向けて準備中です。
(※2020年4月にインタビューしたものです)

高校卒業生サリーさんのインタビュー
大学卒業生リズキさんのインタビュー

今回の彼女が卒業した大学は、インドネシアのタンゲラン県(ジャカルタ郊外)にあるペリタハラパン大学というキリスト教系私立大学で、英語の授業が多く、彼女はとても英語が堪能です。このインタビューも英語でおこないました。この大学の卒業生はインドネシアの有名銀行、一流ホテル、航空会社に就職したり、経営者としても数多く活躍をしています。

この大学で昨年6月まで学んでいた彼女が、日本への留学する理由、そして日本語学校を選ぶ条件や彼女の夢などについて話してもらいました。今回のインタビューもインドネシアから優秀な学生を受け入れたいと思っている学校関係者にとって、留学生獲得の大きなヒントになると思います。

日本へ留学準備中のインドネシア人:大学卒業生シンディさんのインタビュー

シンディさんの基本情報

名前:ガブリエラ・シンディ・ヨナンダ(Gabriela Cindy Yonanda )
宗教:キリスト教
卒業大学:ペリタハラパン大学(Universitas Pelita Harapan)
(2020年インドネシア大学ランキング:76位)
学科:ホスピタリティ経営学部
出身:タンゲラン県(ジャカルタ郊外)

【質問1】日本へ留学をする理由は何ですか?

私が日本へ留学して勉強を続ける理由としては、大きく分けて2つあります。

一つめは、日本語のスキルアップです。大学を卒業する前にいくつかのインターンシップを経験しましたが、そのインターンシップで感じたことは、日本では、職場で働いている人それぞれが、個人のスキルを向上しようとしているということです。そこで、私はホスピタリティの分野で学んできましたので、英語以外のもう一つの言語、つまり日本語をマスターして、自分のスキルをアップしたいと考えました。とくに、おもてなしを大切にする日本に留学することで、まさにホスピタリティと日本語の両方のスキルを向上させることができると思ったからです。

二つめは、日本が大好きだからです。私は小さい頃から日本に興味があり、日本の映画を見たり、音楽もたくさん聞いていましたので、日本のことが大好きになりました。また、日本にある世界遺産や文化財にも興味があります。日本に住んでみて、自分自身でその日本文化に直接触れて、感じたいと思っています。

【質問2】どんなインターンシップをしましたか?

私は4つの違う分野でのインターンシップを経験しました。

一つめは、アラブ首長国連邦の”ヒルトン・ラスアルハイマ・リゾート&スパ・ドバイ”というホテルで、2つの仕事を体験しました。まず、このホテル内にある”マイタイ”というバーでのバーテンダーと、ロビーラウンジでのバリスタとを合計して6か月間インターンシップで参加しました。

二つめは、西ジャカルタのヌサンタラにあるマカン博物館という美術館で、日本の草間彌生さんの美術館助手として参加しました。彼女の作ったアート作品は現実離れしていてエキセントリックで、すごく惹かれますね。その時、一緒に参加していたダルマプルサダ大学の日本文学専攻の学生さんから日本についての話をたくさん聞き、すごく興味を惹かれました。その後、日本の文化をもっと知って、学びたいと感じました。

三つめは、マッドフォーメイクアップというインドネシアのローカルブランドのマーケティングチームに参加しました。ここに参加することで、自分のメイクアップが少し上手くなったかもしれません。

四つめは、インドネシアの紡績関連の輸入サービス会社であるジャバール・ムリア・エンジニアリング株式会社において、秘書として参加しました。

【質問3】進学予定の学校はどんな分野ですか?

進学予定の学校は日本語学校で、そこで日本語をしっかりと学びたいと思っています。私はすでにホスピタリティの学位を取得しているので、日本語という言語を身につけたいと思っています。そして、自分のスキルに日本語を加えて、今後の仕事に生かしていきたいと思います。

【質問4】日本語学校を選ぶときの重要な条件は何ですか?

私が日本語学校を選ぶときの条件としては、学費、学校の信頼性、場所の3つです。

一つめは学費です。日本語学校を選ぶときの一番重要なことでしたので、学費を安くできる奨学金プログラムを探しました。私はすでに大学を卒業しているので、日本留学に高い学費を払って両親に負担をかけたくありません。両親には経費支弁者として支援してもらいますが、私の気持ちとしては両親に経済的に大きな負担を負わせてしまうと申し訳ないと思っています。

二つめは、学校の信頼性です。学費が安く抑えられるプログラムを探していますが、同時に学校の信頼性も大事です。信頼性については、法律をしっかり守っていて、適切な管理がされていて、卒業生が優秀な成果を上げていることがポイントになります。

三つめは、学校のある場所です。私は日本で働いたり、勉強したりしている多くの人と話をしたところ、都会や繁華街の近くではない場所を選んで勉強がしたほうが良いということでした。東京や大阪などの都会に住んでいる日本人は、英語を学んでいて英語での会話をしたいので、日本語を話す機会が少なくなってしまうそうです。都心以外に住んでいる日本人は、英語よりも日本語で話す傾向があるそうなので、地方にある日本語学校が良いと考えました。私は日本人と日本語を使って会話をしたいのです。

【質問5】日本語学校は決まっていますか?

いま手続きを進めている日本語学校は、北海道の東川町立日本語学校です。この学校はインドネシア留学生を年間で30人くらい受け入れていて、卒業生には日本語能力検定N1を取得している人もたくさんいます。

それに、学費の半分を東川町が援助してくれますので、私は学費の半分だけ払えば、日本語を学ぶことができます。最近、在留資格証明書が届きましたので、あとは日本大使館で留学ビザの申請をする予定です。

【質問6】日本語学校はどのようにして探しましたか?

私が日本語学校を探すために、ジャカルタにある日本留学支援機構に行きました。それ以前に、私はインターネットで検索して調べていましたが、ほとんどの奨学金プログラムは、日本語学校のためではなく大学に進学するためのプログラムしかありませんでした。

そこで私は「奨学金がある日本語学校はありますか?」と日本留学支援機構の担当の方に尋ねました。すると、「北海道の東川町立日本語学校があります」と教えてくれました。「詳細については、フィトリアさんに聞いてほしい」と言われて、私はフィトリアさんに連絡をとりました。

そして、彼女から「東川町立日本語学校には自治体からの奨学金プログラムがある」と教えてくれました。その奨学金プログラムは、学費を50%も負担してくれて、さらに寮費と食事代も毎月30,000円ですので、生活費も安く済むということでした。また、卒業生は非常にレベルが高く、卒業後は進学しても就職しても自由です。

【質問7】日本語学校を卒業したら大学に進学しますか?

いいえ、私は日本語学校を卒業したら、大学には進学しないで日本で働きたいと思います。日本語を勉強して日本語を流暢に話せるようになって、自分の語学スキルの幅を広げたいのです。

【質問8】どんな分野の仕事をしたいですか?

私は、大学で学んだホスピタリティや観光の分野で働きたいと思っています。たくさんの人と出会い、交流できるサービス業が好きですから。できれば、日本で働きたいと思っています。日本で働いて生活するという体験をしたいからです。それに、日本にある世界遺産や重要文化財や日本の文化やポップカルチャーにも興味がありますので、直接これらに触れることができれば最高ですね。

【質問9】日本留学についてご両親からのアドバイスはありましたか?

私の両親からは、たくさんのアドバイスがありました。両親からは「私たちはあなたの夢の実現に向けて支援する義務があります。でも支援する義務があるからと言って達成するのはあなたの責任です。夢は簡単にあきらめてはいけません。あなたの夢を達成するために一生懸命に勉強すべきです」と言われました。本当にそのとおりで、両親のためにも、自分自身のためにも、一生懸命勉強するとその時に決意しました。

【質問10】あなたの夢を教えてください

私の夢は、ツアーガイドになることです。私は、新しいことを発見したり、経験をすることができる旅行が大好きです。それに、私は人の周りにいることが大好きです。サービス業界は、常に人と接しているので、大変なところもあります。人は不平や不満を言いたがりますからね。しかし、どの分野においても長所も短所もあると思います。私は自分自身にとってベストマッチしているツアーガイドという仕事を選びたいと思います。

【島田】ありがとうございました。あなたの夢が実現できるようになるといいですね。

まとめ

日本への留学を準備しているインドネシア人のシンディさんに、日本への留学を決めた理由などについてインタビューをしました。

インドネシアのキリスト教系大学のホスピタリティ経営科を卒業したシンディさんは、北海道の東川町立日本語学校への入学手続きを進めていて、日本語学校卒業後は日本で観光やホスピタリティ関係への就職を希望しています。

日本の留学先として東川町立日本語学校に決めた理由は、学費、学校の信頼性、場所の3つを挙げています。その中でも、学費の負担は50%で、寮費や食事代も格安で済む奨学金プログラムへの参加できたことが最重要ポイントになっています。

インドネシアからの留学生を受け入れる学校側として、地方自治体からの支援により、留学生の学費負担を軽減するプログラムを作成し募集していたことが日本語学校決定の大きな要因になるかと思います。

以上、「日本へ留学希望のインドネシア人インタビュー8【キリスト教系大学の卒業生】」として、インドネシアの大学を卒業したシンディさんのインタビューでした。

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