日本へ留学希望のインドネシア人インタビュー【学校を決める大事な条件】

日本へ留学を希望するインドネシア人学生に、日本のどの学校にするかを決めるための大事な条件は何かをインタビューしました。今回インタビューをした学生さんは、インドネシアの全寮制のイスラム女子高校を卒業していて、イスラム教の教えを忠実に守ろうとしながら日本留学を強く希望しています。

敬虔なムスリムの女性にとって、日本の留学先を決めるにあたり大事な学校の条件や日本留学に対する思いや夢も語ってもらいました。

インドネシアからの留学生を受け入れたい、あるいはイスラム圏からの留学生獲得を進めようとしている日本の学校関係者にとって、彼女の切実な声は今後の留学生獲得の大きなヒントになるかと思います。

日本へ留学を希望するインドネシア人:ファトラ(Fatra Wahyu Rofi)さん

日本留学を希望するインドネシア人のフィトラさんに、日本の学校を決める大事な条件などについてインタビューしました。

ファトラさんの基本情報

名前:ファトラ ワヒュウ ロフィ(Fatra Wahyu Rofi)
性別:女性
年齢:20歳
卒業高校:ダルル ヒジャラ プトリ マルタプラ(Darul Hijrah Putri Martapura):全寮制イスラム女学校
現在:ジョグジャカルタの劇場にて演技や舞台芸術について学んでいる
出身:南カリマンタン バンジャール県

【質問1】なぜ日本で勉強したいのですか?

以前より、本当に、本当に規律正しさや勤勉さを持つ日本人の人柄に感嘆していました。さらに、日本はすべての物事において探求心があり、知的で賢く、社会も素早く発展していると感じていました。その中でも特に、日本の芸術や文化に惹かれています。日本の歴史においても、どうしてこんなにスマートに発展したのかも興味がありますね。それはインドネシアと日本との歴史的なつながりを知ってからです。日本による占領や独立運動に始まり、戦後は経済的にも強いつながりがありますからね。でも、日本はすごく早く発展したのに、インドネシアの発展のスピードはあまりに遅かったと感じています。

【質問2】どんなことがきっかけで日本に興味を持ったのですか?

いろいろなきっかけがありますね。私が社会や人間性について興味を抱いたときから、アジアの中でも世界の中でも日本に注目していました。インドネシアで走っているバイクや自動車はほとんどが日本の会社が作ったものですからね。特には社会や経営などを学んでいる頃に、ユーチューブや学校の先生から話を聞いてからは、さらに日本について興味が沸きました。技術的なことだけではなく、中学生のころから日本の芸術や文化も素晴らしいと思っていました。
私はまだ日本に行ったことはありませんが、芸術や文化について日本に惹かれたのは、日本からの映画を見たときだと記憶しています。その映画の主人公はインドネシアの旅行会社に勤めていて、日本の風景や文化なども含めて日本人の人柄にも心を奪われましたね。

【質問3】日本ではどんな分野を学びたいですか?

自分の中では、観光または芸術の分野の勉強をしたいと思っています。人とのコミュニケーションが好きですし、芸術の分野でいろいろな表現方法でコミュニケーションがとれるからですね。特にイスラム文化と日本の文化とのコラボレーションというか、分かり合える部分もたくさんあるかと思っています。

【質問4】希望する日本の学校は決まっていますか?

まだです。

【質問5】どうやって留学先の学校を探すつもりですか?

そうですね、日本に住んでいる人や日本に行ったことがある人に推薦してもらいたいと思っています。または、学校の先生や既に日本留学をしている人から聞くかもしれません。インターネットの情報はあまり信用できないからです。

【質問6】学校を決めるときの大事な条件は何ですか?

宗教的な行為の自由、ハラル食品が準備されている、奨学金がもらえるかということです。ハラル認証受けた食品はあまりないと聞いているので、何か用意してくれたり情報を教えてくれるとありがたいですね。

【質問7】その条件の中で一番重要な条件は何ですか?

やはり、お祈りの時間が確保できるかということです。ご存じの通りお祈りは1日に5回あります。学校に行っている時間にお祈りは最低2回ありますので、その時間が取れることがムスリムとしての義務ですからね。もちろん、お祈り場所があればうれしい限りです。

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・注記
【インドネシアにおけるお祈りの時間】

インドネシアのムスリムは、1日5回のお祈りが決められています。
イシャ(Isya):夜(夜7~8時頃)
スブ(Subuh):夜明け(早朝4~5時頃)
ロホール(lohor):正午(12時頃)
アサール(Asar):遅い午後(午後3~4時頃)
マグリッブ(Magrib):日没(夕方6時頃)
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【質問8】どうして奨学金が欲しいのですか?

多分、私の父からの経済的支援があまりできないかもしれないからです。インドネシアと比べて日本での物価はすごく高いと聞いていますし、少しでも両親の負担を減らしたいという気持ちがあります。

【質問9】ご両親には日本に留学したいという希望は話しましたか?

はい、話しました。父はすごく興奮して話を聞いてくれましたし、母は応援してくれると言ってくれました。でも、やはり経済的負担が大きいかもしれないので、まだ決めかねています。両親からはお金のことは心配しなくてもいいと言われていますが、やはり気になるので奨学金は欲しいですね。

【質問10】日本語能力試験や留学試験を受けたことはありますか?

まだありません。これから少しづつでも日本語の勉強をしていきたいと思っています。近くに日本語を教えてくれる先生がいるので、そこで勉強を始めてみようと計画しています。

【質問11】もし日本の学校を卒業したら日本で働きたいと思いますか?

私は日本で働くという経験は本当に価値があると考えています。日本で学ぶだけではなく、日本で仕事をすることで、日本の文化に直接触れることができますし、日本人とのコミュニケーションもスムーズにできるようになれるからです。もし、日本で働くとしたら、やはり観光や芸術の分野からまあまり遠くない分野の仕事をしたいと思っています。

【質問12】あなたの夢や理想の状態を教えてください。

私がいつも情熱を持っている人生の夢や人生のゴールは、他の人に役に立つ行動を私がすること、そして他の人に価値を与えることです。そして、私が関わった人達が幸せな気分を感じたり、喜んでもらえるようなことをしてあげる。イスラム教では「レズキ(Rezeki)」というのですが、他の人に徳を与えることで最終的にはその徳が自分に返ってくるということです。

【島田】素晴らしい夢ですね。今日は本当にありがとうございました。あなたの夢がかなうように祈っています。
こちらこそ、楽しい時間をありがとうございました。

まとめ

日本に留学希望するインドネシア人のファトラ(Fatra Wahyu Rofi)さんという女性に、日本の学校を決めるための大事な条件は何かというインタビューをしました。

ファトラさんは、全寮制のイスラム女子高校を卒業しているだけあって、ムスリムとしての教えを守っていくという姿勢が強く感じられました。そして日本の学校を決めるための大事な条件としては「お祈り時間の確保」「ハラル食品」「奨学金」の3つを挙げています。その中でも、お祈りの時間の確保を最優先にしています。敬虔なムスリム信者にとって、毎日のお祈りは絶対に欠かせない習慣のひとつなのでしょう。

インドネシアからの留学生を受け入れる日本の学校としては、「お祈りの時間や場所の確保」が大事なポイントになるかと思います。

以上、日本へ留学希望のインドネシア人インタビュー1【学校を決める大事な条件】としてファトラさんのインタビューをお伝えしました。

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