【インドネシア人留学生インタビュー】なぜ日本留学を選んだのですか?

現在、日本の大学へ留学をしているインドネシアの留学生に、なぜ日本の大学を選んだのか? どのように日本の大学を調べたのか? を中心にインタビューしました。日本に来る前に不安に思っていたことや、いま大学で勉強するなかで一番楽しいことなど、日本での学生生活についてもインタビューしましたのでインドネシアからの留学生募集、海外からの留学生への対応へのヒントになるかも知れません。

インタビューをしたインドネシアからの留学生2人は、ともに東北大学の大学院で学んでいる非常に優秀な学生です。彼らの将来のことや日本への留学を希望するインドンネシアの学生に向けてのアドバイスについても聞くことができました。

【インタビュー①】インドネシア人留学生:アンディ(Andi Holik Ramdani)さん(東北大学大学院・文学部宗教学専攻)

アンディさんは現在、東北大学大学院文学部の宗教学研究室の2年生です。木村敏明教授の研究室で、中国や韓国、インドネシアなどからの留学生らと一緒に各国の宗教やその歴史などについて、デスクワーク研究や現地調査などのフィールドワーク研究を行っています。

【質問1】なぜ日本の大学を選んだのですか?

アンディさん:もともとインドネシア教育大学(UPI)で日本語を学んでいたのですが、日本語を学んでいくと日本人の宗教観が不思議でたまりませんでした。多くの人は無宗教であるのにモラルとマナーは世界的なお手本のレベルとなっています。また、禅や武士道といった日本独自の価値観があることも知り、さらに日本でしっかりと学ぼうと思いました。

【質問2】なぜ東北大学を選んだのですか?

アンディさん:東北大学を選んだ理由は、私が学ぼうとしている関連の学科が数多くあったからです。特に社会学分野や社会学的多様性の研究、マルチカルチャー社会学などの分野です。また、インドネシアと宮城県との関係は深く、国際交流がある県だったので、東北大学を選びました。

【質問3】日本に来る前に心配していたことは?

アンディさん:心配していたこととしては、まず、インドネシアと同じように日本も地震が多くあることです。さらに、東北大学のある宮城県は福島県の近くに位置していて、放射能の影響があるのではないかと心配していました。ここに来てから1年間は水道からの水は飲まずに、ペットボトルの水を買って飲んでいました。しかし、私が水道局に訪問して詳しく内容を聞いた後は、放射能の影響はないということを知り、水道の水を飲むようになりました。

【質問4】大学生活の中で一番楽しいことは何ですか?

アンディさん:東北大学で学んでいて一番楽しいことは、インドネシアや様々な国の友人たちがたくさんいることです。それぞれの国にはそれぞれの文化があって、その国独自の文化をお互いにシェアできることですね。その中でも一番興味深いのは、マレーシアの友人たちとの会話で、インドネシアとマレーシアの問題や違いについて話しています。私たちはほぼ同じ言語で同じ地域にあるにも関わらず、多くの違いがあります。それらの国の文化や自由さの程度について意見交換できるのが、私にとって一番興味深いです。

【質問5】大学に入学してから一番大変なことは何ですか?

アンディさん:大学に入学してから一番大変だと感じるのは、日本人とのコミュニケーションです。今でも、日本人の友人よりも留学生の友人の方がたくさんいます。それは、日本人を誘ったり友達になるためのコミュニケーションが難しいからです。

【質問6】大学を卒業後はどのような分野で働きたいですか?

アンディさん:大学を卒業したら、国際関係分野または日本とインドネシアの架け橋になるような企業で働きたいと思っています。さらには、私が日本で学んだことを実践して、インドネシアでの教育の発展に寄与したいと思っています。

【質問7】卒業後は日本で働きたいですか?

アンディさん:日本で働きたいと思います。でも、日本に来ているインドネシアの友人と話しているうちに、違う側面を考えるようになりました。インドネシアに帰って、インドネシアの教育を改善するような仕事をしたいとも考えていますが、まだ私には難しいかと思っています。おそらく海外で学んだ新しい世代のインドネシア人たちが、インドネシアの教育を国内で改善・応用してくれるでしょう。

私自身の今後の計画としては、35歳から40歳ぐらいまで日本で働こうと思っています。日本で働くという感覚と日本での生活とはどういったことなのか、日本へ訪れるインドネシア人に知ってもらったり、留学生たちが勉学に打ち込めて、良い研究ができるように寄り添っていきたいと思っています。さらに、私が日本で得た学術的な見解や情報をさらに多くのインドネシア人に知ってもらうために、インドネシアで書籍を出版したいとも考えています。

【島田】日本で学ぼうとしている学生に向けてのアドバイスをお願いします。

まず、日本語をしっかり勉強して欲しいです。ひらがな、カタカナ、漢字、尊敬語、普通語など、日本語は本当に難しいので、途中で終わりにしないでほしいです。
もう一つは、日本でのマナーを知って欲しいです。私たちが理解しているインドネシア人のマナーは、日本人にはまったく受け入れてもらえません。そして、インドネシア人としてタイムリー、つまり時間を守ってほしい。それは、日本人は時間を守ることが当たり前で、時間を守らないとすぐに怒られるからです。私は今でも時間を守ることが難しいと感じています。(笑)

【インタビュー②】インドネシア人留学生:ソフィア(Elza Firdiani Shofia)さん(東北大学大学院・バイオメカニクス専攻)

エルザ・フィルディアニ・ソフィアさんは、東北大学の大学院・バイオメカニクス専攻の英語プログラムに在籍し、バイオ関係の解析を得意とする学生です。論理的思考の持ち主でありながらも挑戦する気持ちが強く、研究者としての才能を発揮しています。

【質問1】なぜ日本の大学を選んだのですか?

ソフィアさん:私は高校を卒業した時には、英語は話せましたが日本語はまったくできませんでした。でも、日本の情報をよく聞いていましたし、日本について書いたインドネシアの本を読んだことがあり、確か「武士道」だったと思いますが、日本に非常に興味が沸き日本に行って学びたいと思っていました。

【質問2】なぜ東北大学を選んだのですか?

ソフィアさん:東北大学には英語プログラムがあったからです。日本の大学で学びたいとは思っていましたが、日本語ができなかったからです。そこで、東北大学の英語プログラムに申し込み、入学試験を受け、入学ができました

【質問3】日本に来る前に心配していたことは?

ソフィアさん:日本に来る前に私が心配していたことは、日本での生活のことです。ハラル食品は簡単に手に入れることができるのか? 生活費はどのくらいかかるのか? 日本できちんと一人暮らしができるか? などです。

【質問4】大学に入学してから一番大変なことは何ですか?

ソフィアさん:最初、日本に来てから一番大変だったことは何でしょうか・・・。大変だというよりは、日本人のほとんどが英語ができないということを初めて知りました。また、東京から仙台までの電車の「乗り継ぎ」などの言葉がちょっと難しいですし、移動時間かかかりますね。少し大変だと感じました。

【質問5】大学生活の中で一番楽しいことは何ですか?

ソフィアさん:そうですね、学ぶことが本当に楽しいです。それに他の人を気にすることなく、自分一人で学ぶことができるのが楽しいことかもしれません。日本での生活は一人ですし、好きな分野を学ぶ事ができるので本当に楽しいです。

【質問6】大学を卒業後はどのような分野で働きたいですか?

ソフィアさん:そうですね、とりあえずは日本で働きたいです。もしも日本で働くとしたら、コンサルタント会社やシンクタンクで働くことを希望しています。基本的には「解析」と関係のある会社を希望しています。

【質問7】大学で学んだことを人生の中でどう生かしたいですか?

ソフィアさん:大学で学んでいて一番重要なのは、ネットワーキングだと思います。ここでかかわり合った友達と将来再会したり、大学で学んだ分野の知識、ここでの生活で学んだ賢い思考や内容などをつなぎ合わせて、将来的にわたって自分の生活の向上に向けて活かしていきたいと思っています。

【島田】これから日本留学を希望している学生へのアドバイスはありますか?
ソフィアさん:インドネシアから日本の大学への留学を希望してる方ですね。一言で「怖がらないで」と言いたいです。おそらく生活費が少し足りなくなったらどうしようとか、学費をどうしようとか・・・でも、道は必ずあります。神への祈りを忘れないようにすれば、神様からの援助を受けられるからです。
もう一つは、学ぶ学科を間違えないようにしっかりと下調べをして見極めることです。日本に行く前に自分自身で、どの研究室、どの学科、どの大学にしたらよいかなどを細心の注意をはらって選んで欲しいと思います。それが私からの助言です。

まとめ

現在、日本の東北大学に在学中のインドネシアからの留学生2人に直接インタビューした内容を書きました。アンディさんは宗教学、ソフィアさんはバイオメカニックスを東北大学大学院で学んでいる優秀な学生さん達です。

アンディさんはインドネシア教育大学の日本語学科からの進学で、日本の宗教や社会学についての見識をもっと深めたいとのことで、日本の東北大学を選んでいます。一方、ソフィアさんは、学びたい分野での日本での英語プログラムがあったので、東北大学を選んで学んでいます。

アンディさんは大学で学ぶなかで楽しいこととして、隣国マレーシアとの文化や自由度の違いを挙げ、マレーシアの友人との相互理解を日本で深めています。そしてソフィアさんは、どちらかというと一人で黙々と研究に没頭することが好きなタイプのようで、自分の好きな研究をすること自体に日本で学ぶ楽しみを見いだしています。

2人とも日本での就職を希望していますが、その先には祖国インドネシアに戻り日本との架け橋やつながりを大切にしたいとの思いがあります。

このインタビューで私が感じたのは、それぞれの個性を大切にしながらも、インドネシアからの留学生が日本で本当に学びたいことをもっと安心して学べるようにしていかなければならないということです。そのためには日本の素晴らしい大学や研究をしっかりとインドネシア留学希望者に伝えていく必要があると再認識しました。

JAPAN STUDY PASSがインドネシアの日本留学の希望の灯台となれるように精進していこうと思っています。

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