日本へ留学希望のインドネシア人インタビュー【ガジャ・マダ大学学生】

日本へ留学を希望するインドネシア人学生に、日本への留学で重要なことなどについてインタビューをした第3弾です。今回インタビューした学生は、インドネシアのジョグジャカルタ市にあるインドネシア大学ランキングでトップのガジャ・マダ大学で食糧技術を学びながら日本への留学を強く希望している19歳の若者です。

インドネシアのガジャ・マダ大学で学びながらも日本への留学を希望しているその理由や日本へ留学する際に重要なこと、さらには食糧技術に関する彼なりの思いなどについても語ってもらいました。

インドネシアから優秀な学生を受け入れたいと思っている大学関係者にとって留学生獲得のヒントになると思います。

日本へ留学希望のインドネシア人:ハエカル(Haekal)さんへのインタビュー

インドネシアのガジャ・マダ大学に在学中で、日本へ留学を希望するインドネシア人のハエカルさんに、ガジャ・マダ大学を選んだ理由とさらに日本への留学を希望する理由、日本留学で重要なことなどについてのインタビューです。

ハエカルさんの基本情報

名前:モハマッド ハエカル アズマン(Muhammad Haekal Azman)
大学・学科:国立ガジャ・マダ大学、農業技術部 食糧・栽培技術学科 2年生
(※ガジャ・マダ大学は、2020年インドネシア大学ランキング1位の大学です)
→ 日本語学科や日本語プログラムがあるインドネシア大学トップ34校
出身:ジャンビ州(スマトラ島中部)

【質問1】なぜガジャ・マダ大学を選んだのですか?

インドネシアの中でも有名な大学の一つですし、学術的にハイレベルというだけではなく、社会からも評価が高いので、私はこのガジャ・マダ大学を選びました。私が学んでいるのは、食糧技術や栽培技術の中でもお米や小麦などの主食に関する事です。小さなころから食べ物やフルーツが大好きでしたし、中学校で食物に関する事を教えてもらってから、すごく興味を持ちました。そこで、ガジャ・マダ大学には農業技術を学べる学科がありましたので、受験して入学できました。

【質問2】なぜ食糧技術を学ぼうと思ったのですか?

中学校の時から、もっと食物や食糧について学びたいと考えていました。どうしたら美味しい食物がたくさん作れるようになるのかを学んでいくと、食物の種から実になるまでの過程で生物の成長や独特のメカニズムがあることを知りました。それで、食品や食糧に関して科学的にもっと知りたいと惹かれていきました。そして食糧技術の分野をしっかりと学び、再びインドネシアという国の中で食糧が自給ができるようにしたい、という考えが沸き起こりました。食糧自給率を上げることで、祖国インドネシアに貢献しようと考えています。

【質問3】日本へ留学を希望する理由は何ですか?

実はアメリカにも食糧技術で有名な大学はあります。しかし私が日本への留学を希望しているのは、日本の農業技術はレベルが高く本当に素晴らしい、という世界的な評価を受けていますし、私自身はアメリカよりもインドネシアと同じお米の文化を持つ日本の方が身近に感じていたからです。ご存じのように、日本のお米は美味しいし生産性も高いので、私は日本へ留学して最先端の食糧技術を学びたいというのが理由です。

【質問4】日本の大学の情報はどこから得たのですか?

奨学金のエージェントからです。奨学金の申し込みと大学の紹介をしてくれました。

【質問5】留学希望の大学は決まっていますか?

留学希望の大学としては、鹿児島大学、京都大学、東京大学で、三井物産インドネシアの奨学金を申し込みたいと思っています。これらの大学や奨学金はエージェントの方より推薦してもらいました。担当の方が言うことには、私が日本で勉強をすれば、より広い視野を持つことができるし、より仕事の幅が広がるだろうと言ってくれました。

【質問6】留学フェアなどに参加したことはありますか

まだ参加したことはありません。今のところ奨学金のエージェントからの情報だけです。

【質問7】なぜ奨学金が欲しいのですか

奨学金が欲しい理由は、海外の大学に進学するには非常にたくさんの資金を必要とするからです。インドネシア国内であれば、十分な資金はあるのですが、海外の場合には大学の授業料も高いですし、生活費も多くかかります。ですから奨学金の援助が欲しいのです。特に日本の物価は高いと言われていますし、資金は両親から出してもらいますが、あまり経済的負担をかけたくありません。

【質問8】ご両親には日本留学希望を伝えましたか?

はい、私が日本留学したいという希望を伝えました。両親は最初は少し驚いていましたが、今では喜んで協力してくれています。そして両親はちょうど奨学金を得るためのサポートをしてくれていますし、奨学金の書類作成や日本留学に必要な書類を取り寄せているところです。

【質問9】日本留学で重要なことは何ですか?

日本留学で重要なことは、学習目標の一致、責任感、日本語のマスターの三つです。

一つ目は学習目標の一致です。つまり、自分の学習目標と日本留学先の大学での授業内容が一致しているかということです。私の学習目標としては、先述の米や小麦、トウモロコシなどの主食に関して、おいしさと生産性について深く学べることです。この私の学習目標に対して、日本留学する大学の授業や研究内容が一致していることが最重要ですね。もちろん、気温の高いインドネシアで応用できるような研究が必要ですので、大学や学科を選ぶ際には細心の注意をはらって、必要十分な情報を得ながら決めていきたいと思っています。

私だけが思っているかもしれませんが、日本に留学している学生たちは優れたアカデミックな知識をすでに学習していると思います。そして、今まで得た知識を、何に対して、どのように現実社会で生かしていくのかという課題を解決するために学習していると思います。つまり、日本留学している学生たちは、日本留学で何を学ぶのか、そして日本留学で得た知識をどのように自国の現実社会に応用するのか、といった目標をしっかりと持っていると思います。

二つ目は責任感で、私自身が高いお金の投資に見合うだけの責任感をもって学べるか、日本での生活がしっかりできるかということです。私の知る限りでは日本人はいつでも、どこでも、すべてに責任感をもって行動しています。また、日本人は食物を含めて製品を作ったり仕事をするときにも責任感を持って行動しています。

すべての日本留学している大学生も、勉学に勤しむという責任感を負っています。私たちがレポートなどの課題をこなしたり、教授や仲間とアカデミックな議論をしたり、研究発表などのスピーチをしたりなど、すべてにおいて責任感を根本に持っていると感じています。自分自身がすべての行動に対して責任感を持って取り組み、その期待を十分に果たせるかということです。

三つ目の日本語をマスターすることは、日本留学するにあたり絶対に必要だからです。ただ、私はまだ日本語を勉強をしていないので、これから勉強することになります。まずは日本語学校に行く必要があるかと思っています。

【質問10】日本留学の具体的な時期はいつですか?

日本留学の計画としては、やはり奨学金がもらえるかにかかっています。私が希望する奨学金がもらえた時点で、日本留学して勉強したいと考えています。少なくとも大学卒業までにある程度の道筋はつけておきたいと思っています。

【質問11】日本の大学を卒業したら日本で働きたいと思いますか?

まだ日本の大学を卒業した時の計画はまだはっきりとはありませんが、日本で働きたいと思っています。日本で働くことが絶対ではないのですが、「日本で働いた」という経験は今後の自分の人生に生かせると感じています。もし、日本である期間働くことができたとしても、その後はインドネシアに戻って仕事をしようと思っています。

【質問12】日本で働くとしたらどんな分野ですか?

日本で働くとしたら食品の品質管理の分野ですね。私の最初のキャリアとしては品質管理が最適であると考えています。その後はインドネシアに戻って食品分野で起業するか、または研究者としての道を進みたいと思っています。

【質問13】ハエカルさんの夢を教えてください

私の夢は、インドネシアが輸入食品に頼るのではなく、自国で食糧自給できるようになることです。その理由としては、食品の安全性確保とインドネシアの農家がより豊かなってほしいという願いからです。現在のインドネシアでは安価な輸入食品が多くあります。その中には安全でない食品もたくさんあります。

また安価な食品のため、インドネシアの農家がまだまだ貧困から抜け出すことができません。食品の中でも米や小麦粉、トウモロコシなどの主食の生産性を上げていけば、食糧自給率を上げることになり、農家の収入も増えて豊かな国になると考えています。

【島田】素晴らしい夢ですね。その夢が叶うように祈っています
ありがとうございます。

まとめ

日本へ留学を希望するインドネシア人学生に対して、日本留学で重要な事についてのインタビュー第3弾でした。

インドネシアのガジャ・マダ大学という優秀な大学に在学中のハエカルさんは、現在食糧技術を学んでいて、日本の大学への留学を強く希望しています。日本留学で重要なことは、学習の目標、責任感、日本語のマスターの3つを挙げています。その中でもハエカルさんが望む学習目標と日本留学先の大学での授業内容が一致するのか、ということが最も重要だと考えています。

そしてハエカルさんは、自国の食糧自給率を上げて、食品安全性の確保と農家の収入向上をめざし、インドネシアを豊かな国にするという素晴らしい夢を持っています。

インドネシアからの留学生を受け入れる日本の学校としては、授業内容や研究についてわかりやすく詳細に提示して、学生の希望する学習内容が一致しているか確認できるようにしておくことが重要なポイントとなるかと思います。

以上、日本へ留学希望のインドネシア人インタビュー3【ガジャ・マダ大学学生】として、インドネシアのガジャ・マダ大学に在学中のハエカルさんのインタビューをお伝えしました。

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